アレルギーは、特定のタンパク質に対してからだの免疫システムが過剰反応することを指します。
しばしば、免疫力の低下がアレルギーを起こすと考える方がいらっしゃいますが、免疫力が低いが為にアレルギーが起きているというよりも、免疫システムが異常な反応をする為、アレルギーが起きていると、お考え頂いた方が宜しいかと思います。
つまり、免疫力アップを謳うサプリメントを闇雲に与えたとしても、遠くの的を射る様なもので、とても不安定な結果しか生みません。
アレルギーを起こす物質は、何も食品だけに限ったことではなく、タンパク質で構成される全ての物質がアレルゲン(=アレルギーを起こす物質)となる可能性があります。
アレルギーの原因は、食事や環境等の後天的要因(生まれてからの要因)よりも、繁殖の際予防が可能であるか不可能であるかは別として、先天的要因、つまり両親犬、もしくはその先祖に特定のタンパク質に対して過剰反応を示す素因を持った子(=必ずしも発症してはいなくても、特定のタンパク質に対しての過敏性が高い子)がおり、その遺伝的形質を受け継いだことによるものと考える方が自然です。
タンパク質は、アミノ酸を最小分子とする高分子物質でアミノ酸が大量に結合してタンパク質を形成します。アミノ酸単体やいくつかアミノ酸が結合した比較的低分子の状態では、アレルギー反応は起こりません。