デデが生後8ヶ月位の頃、お散歩中に保護者不在の黒い大型犬3頭がオフリードで離れており、散々追いかけられた挙句に、咬まれるという事件がありました。
生後8ヶ月ですので、30kg弱には成長しており、デデも既に大型犬らしい大きさにはなっていましたが…
驚いた拍子に首輪が切れ、パニックを起こしたまま走って逃走、その後私の呼び戻しに、追っ手にフェイントをかけて^^; 何とか帰ってきましたが、デデに覆いかぶさって守る私のお腹の下で、はみ出ていたお尻を咬まれてしまいました。
それから6年が経ち、これまでの間、喧嘩を売る事も、喧嘩を買う事も無く過ごしてきました。
それでもやっぱり、黒いワンさんには反応する事があります。 悪い事に、相手が何もしていないのに、低く聞こえるか聞こえないか位の声で「ウー」と唸ったことが6年間の間に2度ありました。
実際にそのワンさんが近づいてきたところで、99%の自信をもって、咬むなどの行為に出る事は無いと言えますが、私にとっては唸るだけで、とびっきりの大問題です。
賛否両論は承知の上で、あくまでも私の教育方針で、一切「怖くないよ」などと慰めを言う事はせず、それが必要だと感じるからこそ、必ず一発叩き、ひどく叱りつけます
何があろうと、どんな背景があろうと、たとえ相手が喧嘩を売ってこようと「ウー」と唸る正当な理由など認める訳にはいかないからです。
でも、こころの中では「ごめんね」という気持ちもあります。 どんな条件下であれ、唸った犬が慰められるなどもっての外。ましてや、「怖くないよ~」なんて、相手のワンさんのオーナーさんはどんなに腹立たしい気持ち になるか、逆の立場である事が多々あるだけに、よ~く分ります。
ですが、あの時、もっとしっかり守ってやれたら、と思うとやっぱりこころの中では「ごめんね」なのです。
大きい犬を見ると、吠えられても、咬まれても大丈夫に見える方もいらっしゃるかもしれません。でも、咬まれた時の痛みやトラウマは、体がどれ程大きくても、同じことです。吠えられて、吠えているワンさんを見ようとせずに早歩きになるのは、不快 感もしくは恐怖を感じているからです。よほどの訓練が無ければ、完全な無関心はありえません。
小さな頃ならなおのこと。
特におちゃらけで、都合の悪い事などすぐに忘れるデデですら、6年の間忘れずに持ち続ける傷があるのですから。
全ての犬が、いつか加害者にも被害者にもならずに済む、それが「常識」になるといいな…と思います。それを実現させるのは、やっぱり私達ひとりひとりの、保護者なのでしょうね。
Copyright © 2010A&Y DOGGY All Right Reserved このホームページに記載されている文章、使用されている画像の無断転載・複写を禁じます。