デデ店長の犬種、ゴールデンレトリーバーは、無駄吠えしないことで有名です。
『無駄』という言葉に反応してしまうこともあるかもしれませんが、この場合の『無駄』はあくまでも 『人間からみて』無駄です。
デデ店長は、一般的に見たり、ご近所さんの評判では、やはり全く無駄吠えしないといって頂けますが、道端で吠えたりすることこそありませんが、外で誰かの声がすれば、声だけは立派な太い声で吠えます。
大型犬ですので、声も大きいですし、迫力もあります。
『家の中で吠える犬は、リーダーシップが取れていない』と言うのが、行動学では一般的に言われているようですが、本当にそうなのかな?と思います。『止めなさい』と制止してもやめないのであれば、そうとも取れますが、何だか妙に楽しそうなのです。
普段、会社では一切の『吠え』が禁じられ、吠えればゴツン位はしているので、全くといって良いほど吠えはないのですが、一度家に帰ると、外で少しでも声がしようものなら、尻尾ブンブンでクネクネしながら吠えて行きます。まぁ、要するに来客が好きな訳です。
他の事はすぐ覚えるし、割と聞き分けも悪くない方なのに、このウェルカム吠えだけは止められない様子でした。
でもある日、ふと思いました。
せっかく吠える犬なのに、完全に止めさせる必要があるのか?と。
見境無く吠えてしまうのであれば、それは早急に止めさせなくてはいけませんし、それはむしろデデ店長と一緒に暮らす私たちにとっては、心強いものでもありました。
そこで、オビディエンスに詳しいお友達のアドバイスを受け、吠えた時に叱るのではなく、褒めてみる事にしました。ワンワンと始まったら、呼んで報告してもらい、『ありがとう』と お礼を言ってみたのです。
『ありがとう』の意味は既に分かっていましたので、1回目から『ありがとう』が済むと、安心したように吠えるのを止めるようになりました。
よくよく考えて見ると、吠えないワンに吠えることを教えるのは、とんでもなく困難なことですが、吠えるワンに吠えていい時といけない時を教えるのは、吠えることを教えるよりもずっとカンタンです。大事なことは、『吠える』行動をヒトがコントロール出来るかどうか、なのではないかな?と思いました。
全く同じワンなんて存在しなくて、心理学だけでヒトを理解できないように、動物行動学だけでワンを理解するなんて無理に決まっている、そんな風に考えるようになり、1頭1頭と向き合うことの重要性を再認識した出来事でした。
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