タイトル見出し:低アレルギーフードの真実

フード イラスト:低アレルギーのドッグフード(Low allergen Foodとかかれたパッケージと器に盛られたドッグフード)のイラスト現在、多くのブランドから『低アレルギー』をうたうフードが出ています。しかし、本当に低アレルギーであるかどうかは、定義が曖昧で判断のつきにくいところです。
ここでは、そんな低アレルギーフードについて少し考えてみたいと思います。

低アレルギーとは何を示すのか?

一般的に、『低アレルギー』とされるフードは除去食の考え方が基本です。 つまり、アレルゲンを食事から一切抜くということです。
その為、本来はタンパク源を制限したフードが『低アレルギーフード』と称されるべきで、フードの主要原材料になる鶏や牛肉を使用していれば低アレルギーでは無いという訳ではないありません。
牛や鶏を使用していても、タンパク源が絞られていれば、低アレルギーフードですし、逆にラム&ライスと書かれていても、ラムと米以外にタンパク質を含む食材があまりにも多量に使用されているのであれば、そのフードを低アレルギーフードと呼ぶのは間違いです。

 

食肉間のアレルギーの起こし易さはほとんど存在しない

『ラム&ライス』と聞くと、低アレルギーと思ってしまう方が多いように思います。
あまり知られていませんが、牛肉にアレルギー反応を起こす犬はラムにもかなり高い確率でアレルギー反応を起こします
もっと言うと、牛肉にアレルギー反応を起こす犬は、馬肉、豚肉、兎肉でもかなり高い確率で反応する筈ですし、確率は下がりますが鶏肉でも反応を起こす可能性があります。

これはアレルゲンの交差反応と呼ばれる現象の為起こるもので、牛肉と他の肉のアミノ酸配列を比較するとほとんどの食肉が相同性があるため起こる現象です。ラムに関しては、牛肉との相同性は90%以上、馬肉や豚肉、兎肉であっても、70%以上の相同性が確認されています。
穀類にも同じように、互いにアミノ酸配列の相同性が見られることがあります。

この事実は、特定の食材が、他の食材に比べてアレルギーを起こす危険性が高いかの様に謳うのは横暴だと示してはいないでしょうか。

また、数年前(十数年前)まではラム肉はフードの主原料ではなかったため、ラム肉を食する機会がそれまでに少なく、ラム&ライスは低アレルギーだと言われてきました。しかし、現在ではラム肉はフードの主原料になり易い食肉です。犬がラム肉にさらされる機会も増え、もう既にアレルギーとなり易い原材料になっています。 近い将来には、鹿や兎などもこの中に入ることが予測されます。。。

加えて、アレルギーを起こす「タンパク質」は、熱による影響を受けてその形を変性させる為、同一の食肉であっても生と加熱状態では、必ずしもアレルギー反応を起こすとは限りません。